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トップ > テレビ・ドラマ・映画 > テレビ・ドラマ・映画 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月5日 9時)

vol 142: Fragment of Darkness 9 / 闇の断片 9



感謝祭を数日後に控えた午後、かの子はいつも通り子供を小学校まで迎えに行った。普段より30分ほど早く着いた。木の机に腰掛けたお腹の大きな警察官がいつもどおり「こんにちは」と話しかけてきた。彼の机にあるノートに子供と保護者の名前を書くと、子供達を迎えにきた父兄でいつもはごったがえしているカフェテリアは、まだ早いせいかどことなくがらんとしていて都会の石庭のようだった。普段は気にならないのだが、うす緑色の蛍光灯に照らされた塩化ビニールの床が妙にまぶしく目に残る。かの子はもてあました時間を前に、話す相手はいないかと知り合いを探すがまばらな人影にその姿はなかった。手持ちぶさたのまま子供用に低く作られたテーブルに、彼女は腰を下ろした。テーブルの表面には給食に出されたらしいフライドチキンの衣の小さな破片と、オレンジやバナナの皮に貼られている「Sunkist」の小さなステッカーがあった。その破片や紙片にぼんやり見とれていると、どこからともなく父の声が聞こえたように思えた。

「答えはない」父がそう独りごちたのは、(何歳の時か具体的な歳は忘れてしまったが)、かの子が子供の頃だった。その言葉は彼女に告げられたのではなかった。今では売却され賃貸アパートに建て替えられた日本の実家。彼女の記憶の中でその実家の庭はささやかにその姿を残していた。しかしながら時と共に精彩を欠きディテイルがぼんやりとセピア色に所々風化していた。今ではイメージというよりも、言葉で説明できない感情の断片という方がふさわしいかもしれない。それでも時折その断片をほぐして精査していくと、そこには小さなぬくもり、風景のにおい、一部だけくっきりと聞こえる音、それらが新たな解釈を待つように共に浮かび上がってくるのだった。父の短い言葉と庭の断片を精査してみる事は、かの子にとっては素敵な行為だったし、日々繰り返される家事と育児から解放されるひとときの清涼剤だった。

その庭には人の背丈ほどの五葉松が2本、いや3本あり、いつしか台風で飛ばされ先端が失われ(本来の威厳までも喪失したかのような)傾いた五重の石塔があった。それらを囲むように植えられたピンク色のツツジとミヤマキリシマ、ひょろ長くやせっぽちな糸杉、そして苔にまみれた小さな平たい灯籠があった。それが今でもかの子が思い出す実家の庭、その風景の主立った面々だった。

かの子の父はその庭を前につぶやいた。
そして庭で草むしりをする母親は、その父の言葉を不思議な表情で聞いた。
いつも繰り返し思い出される風景だった。

かの子の母親が高校生の時に他界すると、父が亡くなる昨年までほとんど二人は会話らしい会話を交わすことはなかった。かの子は外国で結婚し、里帰りするのは一年に一度ぐらいであった。時折電話越しに話をすることはあっても、父は返事以外の言葉を口にすることはあまりなかった。

問題の多い父ではあったが、捉え所のない妙な生命力を持った父でもあった。今の言葉に置き換えるとオーラとか、バイタリティーとかの言葉に近いのかもしれない。しかしながらそういった言葉が持つ洗練された雰囲気は父には全くなかった。それらはどちらかと言うと「野趣」と「野蛮」の間をうろつく熱のようなものだった。言葉に出来ない何かしらの痛み、野に属した類の衝動、それでかつ洗練されたフォルム・瞬間がそこには備わっていた。それがどういったものだったのか、一連の言葉にもならず、輪郭を備えた感情にもならず、かの子は理解に苦しんだ。つかむことさえままならなかった。父が内側に抱えていたその熱は当時だけのものだったのだと、父と母がなくなり自分の肉体が当時の両親の歳を越えた辺りから思えるようになった。それは生命に備わった熱のようなものであり、しかしながらかの子の肉体には見いだせない熱でもあった。父の体に巣くうが、本人にはどうにもならない熱だったのかもしれない。

ある朝かの子は目が覚めて、二階にあったはずの仏壇が一階の居間にあることに気づいた。その仏壇は曾祖父の代からある大きな仏壇で天井まで届く背丈があった。かの子はこの仏壇が一晩のうちに家の狭い階段を通って今の場所にたどりついた事が不思議で仕方なかった。そのような気配も騒々しさも全く感じられない普通の夜だったからだ。朝食の時に母親からそっと知らされた。母も気づかなかったそうである。深夜父が急に思い立って一人で動かしたらしい事。そして何事もなかったように朝早く仕事に出かけていった事。

父の事業が以前のように思うようにいかず、それに対する今行われるべき答がこれなのかと、かの子はその時我が父ながら少し落胆したのを覚えている。しかし答は初めからなかったのだ。今ではかの子もそう思えるようになった。立ちゆかなくなった事業も、母の最後の日々の辛さも、かの子にとっては今では少し波風がたったぐらいの記憶・感情しか残っていないのである。時折思い出される実家の庭、父の言葉、そして突然の一夜の行動、時と場所を通り抜けて遠い場所に存在するかの子の中にふと姿を現す熱。いつになくゆるぎない気持ちが彼女をいつのまにか包み込んでいた。(葉)

作者:eastriverfilms

更新日:2008年12月3日 3時18分

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vol 141:The New LED Display at Times Sq/ タイムズスクエアの新電光掲示板

不況の波が押し寄せるアメリカ。新聞やテレビでは次々と発表される大企業のレイオフ(一時解雇)情報や倒産・吸収合併の噂が毎日のように流れている。

先月までは物価が上昇していることくらいしか目に見えた変化はなかったが、今週取引先の大手PR会社の社員から11月いっぱいで田舎に帰る旨の連絡があったり、近所の銀行の看板が突然吸収合併により付け替えられたりと、景気悪化を肌で感じるようになってきた。

そんな中、先日タイムズスクエアを通りがかったところ、観光客のいつもの撮影スポットからちょっとずれた場所にたくさんの人々が写真を撮っている電光掲示板があった。

掲示板はウォールグリーンという全米最大の薬局チェーン店のもの。新店舗がタイムズスクエアのど真ん中、ワン・タイムズスクエア・ビルにオープンし、電光掲示板も同店が入居するビルの東西と南の3面に派手に設置された。
1200万個のLEDで覆われたこの掲示板、ビルの3面に散りばめられたたくさんの掲示板が一つの動きをするという意味では世界最大のものだとか。この掲示板ではウォールグリーン自身の宣伝の他、有料で様々な商品などの広告が流れている。

シカゴで1901年に創業したウォールグリーン。現在では全米に6000店以上のフランチャイズ展開をしており、2010年には7000店舗以上を目指しているとのこと。
現在の不景気の煽りは受けているものの、薬や日用雑貨、安価なギフト等を扱う同店は高級ブランドを扱うデパートなどよりは影響が少ないようで、医者にかかる費用を節約する人々が増え、処方箋の要らない市販薬の売り上げが伸びているとか。


暗いニュースが多い中、新たに巨大な電飾が追加されたタイムズスクエアはますます明るさを増し、観光客で溢れ返っている姿に少しホッとした。Ñ

p.s. カップヌードルの看板がタイムズスクエアから消えて暫くになるが、来年始めにバージン・メガストアがタイムズスクエアから撤退するとか。タイムズスクエアの電光掲示板たちも時代と共に刻々と姿を変えています。

作者:eastriverfilms

更新日:2008年11月27日 4時38分

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vol 140: From the land far far away / 遠い遠いおとぎの国から

11月8日、新しいブロードウェイミュージカル、Shrek The Musical (シュレック・ザ・ミュージカル)がオープンした。

その名の通りDreamWorksの大ヒット映画「シュレック」のミュージカル版である。最近ディズニーを筆頭にヒット映画のミュージカル化が目立っているが、DreamWorksもこの度ミュージカル参入となった。


現在上演している30以上のショーの中で映画が原作のものはシュレックを含め「ライオンキング」、「メリー・ポピンズ」、「リトル・マーメイド」、「ホワイトクリスマス」、最近オープンしたばかりの「ビリー・エリオット」など。これらの作品は、映画のイメージが強く先入観を持たれやすい反面、子供やミュージカル初体験者でもストーリーやキャラクターがわかっているので素直に楽しめるというメリットがある。映画を見慣れた観客にも、映画にはないダンスや歌、ショーならではの豪華な舞台装置、衣装、メイクアップなどで十分に作品を楽しめるように工夫されている。

「シュレック・ザ・ミュージカル」も、シュレック、ファークアード卿などキャラクター達は本当に映画の中から出てきたよう。また、映画では語られることのなかったシュレックが沼地に住み着いた理由や、フィオナ姫が城に幽閉されていた20年間、毎日何をしていたか、ファークアード卿はなぜおとぎ話の主人公達が嫌いなのか、などの秘密が明かされているのがポイントだ。

一方で、ミュージカルのヒット作品の映画化も最近のトレンドである。最も新しいものだと「マンマ・ミーア!」少し前のものでは「ヘアスプレー」、「レント」、「オペラ座の怪人」や「シカゴ」などがある。これらの映画作品は、ミュージカルを見に行く前に予習として見たり、ショーを見た後に映画ならではスケールやミュージカルとの違いを味わいながら見るのも楽しい。

これから感謝祭、クリスマスとブロードウェイの書き入れ時が続く。「シュレック・ザ・ミュージカル」は間違いなく子供たちに大人気のミュージカルになりそうだ。

ブロードウェイ・オフィシャルサイト
あ 

作者:eastriverfilms

更新日:2008年11月25日 5時26分

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vol 139: Free Dr. Pepper for everyone in America?! / 全アメリカ市民にDr. Pepper無料配布

The 80s rock is back! Rock n roll legend Gun N Roses announced their new album “Chinese Democracy” on Apr 20. Ever since the 5th album “The Spaghetti Incident” in 1993, Gun N Roses have not yet released any album. The band began to write and record the album since 1994. For 14 years, the fans have been waiting for their new record. According to March 2005 New York Times, the production costs for the record has reached $13 millions, which is one of the most expensive records in music industry.

March 26, 2008, Dr. Pepper issued challenge to Guns N Roses that Dr. Pepper will offer a free can of Dr. Pepper to everyone in America (with the exception of the former guitarist Slash and Buckethead), only if the Chinese Democracy release before 2009. If the album release on time, the Coca Cola Company will have to treat roughly 300 million Dr. Peppers to America. On April 20, 2008, Guns N Roses announced the release of Chinese Democracy on Nov. 23, 2008.

In my opinion, the concept of the record is very interesting; Communism has been deep rooted in China’s politics. The album is too controversial in China; therefore the Chinese Government has banned the distribution of the record. I hope the people in China are able to hear this album “Chinese Democracy”. I also hope whether people can get free Dr. Pepper or not, the advertising campaign can raise people’s awareness on Chinese Communism, and pay attention to the incidents such as Tibet.

Track List
1. Chinese Democracy
2. Shackler's Revenge
3. Better
4. Street of Dreams
5. If the World
6. There Was a Time
7. Catcher N' the Rye
8. Scraped
9. Riad N' the Bedouins
10. Sorry
11. I.R.S.
12. Madagascar
13. This I Love
14. Prostitute

(永)

作者:eastriverfilms

更新日:2008年11月14日 8時52分

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vol 138: A GUIDE TO ENGLISH HAIKU / 英語俳句のススメ

今インターンで来てもらっている人に聞いたのだが、ヴァージニアの高校では授業でHaikuを教えているとか。

ウィキペディアでも”Haiku”, “Haiku in English”などの項目があり、アメリカで多くの人が利用している掲示板サイト、クレイグズ・リスト /Craigs List (全米主要都市ごとに求人求職、不動産、ネット売買など多様な掲示板がある)のフォーラムでも”diet”、”health”、“pets”、“politic” などの項目に混ざって“Haiku”があり、「ハイク」がアメリカでいかに浸透しているかがわかる。

アメリカ版俳句のルールは、基本的に日本と同じ。5音節(syllable)、7音節、5音節で構成し、季語(season word)を含めるというもの。

例えば、
White-caps on the bay;
A bro-ken sign-board bang-ing
In the Ap-ril wind
(2音節以上ある単語は音節ごとに−で区切っています)

日本語に訳してみるとこんな感じだろうか?
「入り江では、たくさんの白い波頭が立っている
四月の風で壊れた看板がバタンバタン音をたてている」

なるほど、英語版の俳句でも充分に情感が伝わってくるし、このシンプルさと面白さはアメリカのポップカルチャーに通じるものがあるのではないだろうか?アメリカで浸透するのも頷ける。

そこでわたくしも、英語俳句に初挑戦。
In the starry night
Broken hearted boy screaming
Yes, we can do it

日本語訳:満天の夜空に向かって、傷心の男が叫んでいる。“やればできるんだ”と。

バラク・オバマの就任演説で熱狂的に叫んでいる人たちを見ていると、失恋あるいは挫折して傷ついている人たちの姿とオーバーラップしました。かくいうわたくしも、最近・・・。


作者:eastriverfilms

更新日:2008年11月13日 1時22分

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vol 137: Yes, We Can! / 新アメリカのスローガン、イエス・ウィ・キャン

アメリカに初のアフリカン・アメリカンの大統領が誕生した。開票中継のTVがこぞってコメントしていたように、2008年11月4日は確かに歴史に残る1ページが刻まれた日となった。


オバマ氏の勝利が報道されたのは夜11時頃。実際にはこれより早く決定し、マケイン候補やブッシュ大統領は夜10時頃にはオバマ氏に勝利を祝う電話をしていたらしい。ニューヨークではタイムズスクエアやハーレムに人が溢れ、タイムズスクエアから10ブロックほど離れた我が家では11時過ぎから歓声や「オバマ、オバマ!」と叫ぶ声がクラクションに混ざって聞こえてきた。その賑わい様はまるでニューイヤーズ・イブのカウントダウン。他にも街中に人が繰り出して勝利を祝い、あちこちでパーティが開かれ、ダンボのオフィス近くのアートスペースでも祝賀パーティで盛り上がっていたようだ。

深夜12時ちょうどに約10万人の観衆を前にシカゴでの勝利スピーチが始まった。キング牧師がいつの日か黒人と白人が手を取り合い共存出来る日を願って「I have a dream」と演説した日からちょうど45年。オバマ氏はいろいろなことに対して、「無理とあきらめないでやり抜こう、Yes, We Can」を何度も繰り返した。

黒人指導者のジェシー・ジャクソン師、アル・シャープトン師、それに人気トークショーの司会者でアメリカでもっとも著名でリッチな女性でもあるオプラ・ウィンフリーの顔も観衆の中に見え、それぞれが感極まって涙ぐんでいたのが印象的だった。彼らにとってはアフリカン・アメリカンの歴史が大きく踏み出したこの日にたどり着くまでは、オバマ氏の選挙戦以上に長い道のりだったはずだ。


しかし、大統領決定でこんなお祭り騒ぎとなったのは初めてではないだろうか。
8年前、ブッシュ大統領がアル・ゴアに勝った時は、もちろんこんな騒ぎは皆無。当時、開票が終わっても票の数え方でもめ、大統領が決まるまでに1ヶ月近くかかったということもあるが、民主党支持であるニューヨークでブッシュ氏の当選を祝う雰囲気はもちろんなく、寒々とした空気が流れていた。4年前のブッシュ改選では対抗した民主党のケリー候補がいまいちだったので民主党支持のニューヨーカーたちはがっかりしながらも、まあ、やっぱり無理だったか、とあきらめムード。16年前のクリントン大統領(は民主党)の時でさえ、オバマ大統領誕生のような熱狂的祝賀ムードはなかったように思う(クリントンが歴史に残る人気大統領になるということも当選当時はまだ予測されていなかった)。

ニューヨーク州ではオバマ候補に投票した人は約62%。マケイン候補に投票した人も38%近くあったというのは、ちょっと意外な気がする。とにかくニューヨーカーの大部分はオバマ支持で、小学生でさえオバマのバッジをつけたり、サラ・ペイリンに副大統領はまかせられないよ、なんてことを友達と話し合っていたくらいだから。でもニューヨーク市以外のニューヨーク州全体では、マケイン支持者も意外と多かったのかもしれない。

それはともかく、オバマ氏が大統領に決まってから改革に対する期待感がぐっと現実味を帯びたからか、オバマ氏人気はさらに高まる一方だ。ヒラリーとの指名争いからマケイン氏との討論、直前の遊説まで、オバマ氏は1年以上の間全米を飛び回り、休みなく戦ってきたはずだが、次期大統領に決定した翌日にはもう早速、次期内閣に向けて仕事を始めたとか。アメリカで大統領になるのは大変だ、とつくづく思う。そのエネルギーには感服する。®

作者:eastriverfilms

更新日:2008年11月8日 10時49分

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vol 136: Banana? Apple?/ バナナという名のリンゴ

朝夕はぐっと冷え込み、すっかり秋も深まってきたNY。街路樹も赤や黄色に鮮やかに色づき始めている。


そんな秋〜冬のNYで楽しみにしていることの一つが、グリーンマーケットのリンゴ。夏には見かけなくなっていたリンゴが新しく出回り始めるのがこの季節なのだ。
今年も既にグリーンマーケットには木箱に入ったたくさんのリンゴが並び、その横ではアップルサーダーが湯気を立てているお馴染みの光景が出現している。
リンゴの種類は本当に多く、ガラ/Gala, エンパイア/Empire, レッド・デリシャス/Red Delicious, マッキントッシュ/Mcintoshなどの他、よく目にする日本の銘柄フジ、陸奥なども並んでいたが、今年はその中に面白い名前のリンゴを新たに発見。その名もウィンター・バナナ/ Winter Banana!薄い黄色の中に赤い模様が差したきれいな見た目と、いかにも甘そうな名前に惹かれて1つ購入。早速オフィスで食べてみた。しかし、名前から連想していたバナナの香りは全くせず、しかも熟れているはずなのに、なんだか固く甘くない・・・。
大きく期待はずれでがっかりであった。
↑ウィンター・バナナ(見た目はバッチリなのですが・・・)

このグリーンマーケットのリンゴで最近のお気に入りはこちらも今年発見した「ハニークリスプ/ Honey Crisp」。このリンゴは名前の通り、とてもジュージーで甘く、日本の蜜の入った甘いリンゴに対抗できるリンゴだと勝手に評価しているのだが、どこのテントを除いても、このリンゴは$2.75~$3/ lbと、他のリンゴの約2倍の値段。
なぜだか気になり調べてみたところ、新しい種類で、ようやく一般的に出回る量が収穫でき始めたところだからだとか。
毎年同じかと思っていたグリーンマーケットも日々進化を続けているようです。Ñ

ps 私の隣にいたアメリカ人の女性も一緒にいた友人らしき人に「これこれ、このハニークリスプが甘くて美味しいのよ〜!」と薦めていました。アメリカ人受けも良いようです。

作者:eastriverfilms

更新日:2008年10月29日 22時55分

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vol 135: future vehicle/未来ののりもの

先日、マンハッタンの路上でユニークなものを見かけた。ぴかぴかに輝く白い流線型のボディはレーシングカーのようであり、ボートのようでもあるが、それよりは、まるで宇宙船。


人だかりが出来ていて、どうやら新車のキャンペーンだったようだ。車の名前はアプテラ・タイプ1/Aptera Type 1。ハイウェイも走れる電気自動車で、空気力学を応用したデザインになっているのだそうだ。開発に5年の歳月をかけ、1度の充電で120マイル(約190km)走ることができる。発売はまだ1年ほど先で2009年終わり頃の予定。車の常識を破るルックと内容だけに発売に向けて徐々にお披露目を、というところなのだろう。


ちなみにお値段のほうは、1ミリオン。2ベッドルームの高級アパート(マンション)に2、3億円というマンハッタンだけに、1億くらいポン、と出す(出せる)人はいくらでもいるのだろう。まあプロトタイプなので、あと10年ほどすると1千万円か、それ以下になるのかも。

この車の考案者であるスティーブ・ファンブロ氏のインタビューによると、取りあえず2000台売れば採算が取れ軌道に乗るのだとか。果たして来年の発売でいったいどのくらい売れるだろうか。ウェブサイトではすでに予約を受付中。®
アプテラ

作者:eastriverfilms

更新日:2008年10月19日 15時23分

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vol 134: End of Summer/ ニューヨークの夏の終わり

夏の新しい観光名所として何かと話題だったニューヨークの人工滝。6月28日以来約15週間の公開期間を終え、10月13日で最終日を迎えた。

「ニューヨークシティ・ウォーターフォールズ」と名付けられたこの滝、ニューヨークのパブリックアート作品の一つで、ブルックリンブリッジ下、マンハッタンブリッジの北側、ブルックリンの追頭、ガバナーズ島沖の4カ所に27メートルから37メートルの高さの人工滝が設置されていた。作者であるデンマーク生まれのアイスランド人アーティスト、オルファー・エリアッソンは、都会の空間の中に自然現象を再現するアート作品で知られる。

ニューヨークという大都会の風景の中に突如出現した4つの滝だが、奇抜なアートとして楽しむ人ばかりではなかった。公開当初の予定では早朝から夜10時まで滝を流すはずだったが、ブルックリン埠頭の住民から苦情が・・・。滝の水を汲み上げていたイースト・リバーの水質は塩分が強く、水しぶき(塩水)が植物にかかり、植物を枯らしていると環境問題になった。市はその苦情を受け9月から滝を流す時間を週101時間から約50時間に半減していた。

人工滝アートの経済効果を市は5500万ドルと見込んでいたが、稼働時間の大幅短縮により最終的にどれ程の経済効果があったのだろうか? 

公開期間を終えた滝は10月中に取り壊される。初めてブルックリンブリッジ下の滝を見た時は、滝と言うより水道管か何かが故障して、水が大量に漏れているのかと思ったくらい(見えません?鉄パイプで足場を組んであるし)不思議な光景だったが、いざ無くなると思うとなんだか寂しい。次々と奇抜なアートが出現するニューヨークだが来年の夏はどんなアートが登場するのだろうか?  

The New York City Waterfallsあ

作者:eastriverfilms

更新日:2008年10月15日 5時26分

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vol 133: Notice of Filming/ 撮影のお知らせ

石畳の街並とインダストリアルな雰囲気で映画やテレビ、コマーシャルなどの撮影が度々行われるダンボ。

少し規模が大きな撮影の前には道端にこんな張り紙がされる。


これは「●月●日にこの通りで撮影が行われるので○○時から○○時は駐車禁止になります。」というお知らせ。

今回は10月8日の朝8時から夜11時まで撮影申請がされている。いきなり午前8時から実際に撮影するということはないかと思われるが、当日は朝から通りに機材車や役者のトレーラー、ケータリング車などがずらりと並ぶことになるだろう。
ちなみに、今回行なわれる撮影は今大人気のTVドラマ「ゴシップガール」のよう(個人的には観たことがないのですが)。
いつも何気なく行き来している通りが映画やドラマの舞台となるのは少しワクワクした気分になる。

ps ダンボの公演近くに出現したストリート・アートの作品


作者はフランス出身のC215というステンシル・アーティスト。何とも言えない表情で訴えかけてくる作品が気になりウェブで少し調べたところ、彼の作品はホームレスや難民、ストリートチルドレンなど道端に住む人々を取り上げることが多いとのこと。この男性もそんな1人なのでしょうか。
C215の他の作品についてはこちらをどうぞ。Ñ


作者:eastriverfilms

更新日:2008年10月11日 9時46分

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vol 132: NYTFGP 2008 Festival/77台、ドラムの狂宴


先日、仕事で知り合った映像作家の方の作品が、13日の19時よりアンソロジー・フィルム・アーカイブスで上映されます。昨年、 7月7日にフルトンフェリー・エンパイア・ステート・パークで行われたボアダムスのイベント、”77 BOA DRUM”の模様を捉えたライブドキュメンタリー映画。77台のドラムを螺旋状に並べたパフォーマンスは圧巻! Don’t miss it!!!!!!


螺旋状に配置された77 人のドラマー達。ドラムセットを搬入するだけ
でもかなり大変そう。

作者:eastriverfilms

更新日:2008年10月8日 7時17分

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vol 131: Forever Coney Island/コニーアイランドは永遠に

2008年9月7日、コニーアイランドのレトロなアミューズメントパーク「アストロランド」が、1962年のオープン以来、46年の歴史に幕を閉じた。


実は昨年にも閉園と言われつつ1年延長となったのだが、今年は本当の閉園となってしまったらしい。

46年の歴史と言うとそう長くはない気もするが、コニーアイランド自体の歴史は古く1860年代にさかのぼる(ちなみに東京のとしまえんは1926年、大正15年の開園)。最初はリゾートとして栄え、ビーチやホテル、遊園地が次々と出来た。20世紀初頭からは交通の発達に伴ってマンハッタンからの日帰り海水浴場として人気に。遊園地としては、アストロランド以前にもルナパーク(1903〜1944年)やドリームランド(1904〜1911年)といった遊園地が存在した。だからビーチ沿いの遊園地としての歴史は1900年初頭からということになる。
最終日に残念ながら行けなかったのだが、子供時代から毎年のように遊びに来た、という人たち、毎年海水浴をかねてここで遊ぶのを楽しみにしていたという現役の子供たちなどが多数押し寄せたようだ。翌朝のNYタイムズに載った写真では、みなが手にカメラを持っていたのが印象的だった。

コニーアイランドは単にビーチや遊園地と言うだけでなく、その猥雑で庶民的で、エネルギッシュでいながらひなびた感じのする独特の雰囲気が愛されてきた場所だといえる。
名物のジェットコースター「サイクロン」は1927年製。全米最古はいいけれど、落差やスピードより命の安全性がスリリング、という木製の代物だし、海岸のボードウォーク沿いには、以前は見せ物小屋が並んでいたという。下町の祭りとサーカスをごった混ぜにしたようなイメージが今もどこかに残るのが、コニーアイランドのいいところだ。
閉園日には間に合わなかったが、翌日に時間が出来たので行ってみると、ぱらぱらとカメラを手にした若い人やおじさんなどをアストロランドのまわりで見かけた。閉園後の様子をカメラに納めておくか、と同じようなことを考えた人が何人かはいたようだ。

アストロランドはまだ遊具の撤去などに着手されておらず、来週末にはまたオープンしますよ、といいたげな様子でそこにあった。

ところで、アストロランド閉園のいきさつだが、オーナーのアルバート・ファミリーは2年前、デベロッパーThor Equitiesにアストロランドの敷地を売却。その後土地をリースし遊園地の営業を続けていた。

今年も2010年までの更新の交渉をしていたが、うまく行かず、閉園となってしまったようだ。

ただ、一番有名な「サイクロン」と観覧車の「ワンダーホイール」は、アストロランドの一部ながら別経営のため、来年も存続・営業するのだそうだ。なんだかおかしな話だが。

再開発は来年にも始まり、高層ホテルやコンドミニアムなどが出来る予定。また、最新のジェットコースターを含む新しい遊園地も数年後には出来るという。アストロランドはなくなっても、コニーアイランドにはやっぱり遊園地がなくっちゃあね、というわけだろうか。

だが、猥雑でにぎやかで明るくてちょっと暗い、コニーアイランドはもう絶滅の危機に瀕している。®

作者:eastriverfilms

更新日:2008年9月25日 12時57分

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vol 130: My Favorite Thing / 秋の宵に思いつく好きなもの

好きなもののひとつにジャズがある。「マイ・フェイバリット・シング」はその一つでマイルズ・デイヴィスやジョン・コルトレーンがカバー。他に好きなものを思いつくままに書くと、トンボの消しゴムに三菱ユニの鉛筆、ざらざらした紙(ボール紙や和紙)、色はオリーブグリーンと焦げ茶に藍色、トートバック、ビールはBass、芋焼酎、食べ物でほとんど好き嫌いはないけれど千枚漬けと奥さんの作る白菜の卵煮、ヘルズキッチンのアイランドバーガー、学食のアンドーナツ、映画は観ている間に瞑想できる映画、「2001年宇宙の旅」・「ママと娼婦」・「アンドレイ・ルブリョフ」・「イージーライダー」「ラ・ジュテ」他多数、キャンプとトレッキング、アポのない一人の東京の午後、しわくちゃの$1紙幣、アルフレッド・スティーグリッツ&ジョージア・オキーフ、写真、ルイ・カーン&安藤忠雄、ヨーゼフ・ボイス&ジャン・ミシェル・バスキア、シングルバレル・バーボン、「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」、岩波文庫が入っている鞄、ダンボの石畳&レンガ壁、子供と一緒に行く週末のラーメン屋、土、成田空港に降り立ったときの湿度と臭い、木、幽霊、テニス、ロボット、NASA、山、呪術の話、ブルゴーニュのワイン、ワインと生ハムとチーズの組み合わせを知っているビストロ&トラットリア、リバーのつく曲。・・・なんかマイミク紹介文みたくなりました。

マイマックのiTunesにリバーで検索をかけてみた。今まで気づかなかった曲も含め色々ありました。ブルース・スプリングスティーンの「ザ・リバー」、ニールヤングの「ダウン・バイ・ザ・リバー」、プレスリーで有名だがグラント・グリーンの「ムーン・リバー」、R.E.M.の「ファインド・ザ・リバー」、ロバート・ジョンソン&レッド・ゼッペリン&エリック・クラプトンの「トラベリング・リバーサイド・ブルース」、くるりの「パール・リバー」、Tボーン・ウォーカーの「トリニティー・リバー・ブルース」、ボブ・ディランの「ウォッチング・リバー・フロウ」、マデレーヌ・ペイロークスの「リバー」、デューク・エリントンの「ザ・リバー・アンド・ミー」。意識して聞いてもやっぱり全曲好みでした。好きな物はかず数え切れないけれど、嫌いな物を色々リストアップするよりリラックスしますね。とりとめない秋の夜のブログになりました。(葉)

作者:eastriverfilms

更新日:2008年9月25日 12時34分

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vol 129:Introduction/ 口上

てまえ、新入社員の

 と申します。
生国と発しますは紀州の那智勝浦町でござんす。黒潮の荒波を産湯に使い、
京都撮影所の時代劇セットの砂埃にまみれて育ちやした。
流れ流れ、走り続けて辿り着いたは、にゅーよーく。
今回、ご縁があって、いーすと・りばあ・ふぃるむさんで草鞋を脱ぐことと
あいなりました。
”いーすと”も”うえすと”もわからねえ新参者ですが、以後お見知り置きのほどを!!


専門学校時代につくった映画”Delivery Samurai"
より1コマ。会社近くの公園です。

会社前の通りです。何かとご縁があったようで、、、、。

ブルックリンブリッジを疾走する侍。

作者:eastriverfilms

更新日:2008年9月20日 10時44分

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vol 128:“Rakugo” in Manhattan/落語 in マンハッタン


9月17日、リンカーン・センターにあるマーキン・コンサート・ホールで行われた落語を聞きに行った。「ニューヨーク繁昌亭」と名を打った今回の公演は、桂かい枝を中心にアメリカ中をツアーしている一環。さらに、今回は、桂三枝が日本から来米し、特別ゲストとして参加した。もちろん会場には日本人以外も多く来ており、彼らに言葉が主である落語の面白さを、どのように伝えるのか興味があった。
しかし、さすがにアメリカの30州を長期にわたってツアーをしているだけあってか、始めに落語の歴史をクイズ形式で紹介や、ビデオやスライドを使用して、落語を知らない人にも面白おかしく、そして、わかりやすく紹介していた。スタッフの努力や落語への愛情を感じた。
落語のネタはおそらく日本でも演じられている内容で、基本的にはそれを英語に訳しているのだが、会場にいる皆がそれを聞き、大いに笑っていた。
その他の演目は、内海英華の三味線漫談があり、落語だけではない日本の伝統芸を紹介していた。
笑っているうちにあっという間に2時間がたってしまったが、改めて「笑い」に壁がないことを認識し、ジョークが下手と言われる日本人だが、この公演でアメリカ人に「日本人意外とできる」と、思わせたかもしれない。

桂かい枝オフィシャル・ブログ「アメリカ、わらわせてまっせ!」

作者:eastriverfilms

更新日:2008年9月20日 8時43分

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