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トップ > メインクーン キャット > メインクーン キャット - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年8月21日 7時)

暑い日の読書!「僕らは冬の知床で」

フフッ!見つけた!見つけた!
店頭で読んで、見つけた面白~い本。
暑い日。厳寒の流氷と夕日の描写の美しさ。
ほんで、人っていいなぁと感じさせる
ここちい~い一冊なのだ。

(お話)
◆ 1983年冬。大学四年生。就職までの最後の休み、人間関係が苦手で、
一線を引く佐藤君は、親友も恋人も出来ずに、一人で冬の知床のユースホステルに泊まる。
そこでの友情、恋、初めて尊敬できる大人との出会い。流氷の夕日の描写の美しさ。
彼は、何を感じ、どんなふうに歩き出す?

(思ったこと)
◆ しみじみと、いい時間をくれる。
美しい知床の流氷と夕日の描写に涼と光を感じる。
暑い日にピッタリ。
そして、これを読むと、まっとうな「生」って何だろうと思う。
一人旅の不安とときめきを思う。人生は旅に例えられる。
佐藤君の日々を見ていると、不安を受け止めて歩くしんどさの中に、
生きる喜びもあるんだなぁと思ったりする。
知床の旅で、人を見る目、自分を見つめる目が育っていく。
誰かの真っすぐで、切ない思いが心の中に溶けていって、
心に新しい芽が育っていって、心がふくよかに育っていくんだなぁと感じさせてくれる。

それにしても、女の子の気を惹くためとはいいながら、ここにしかいない天然記念物の
「エゾ黒鳥」(笑)だと「カラス」のことを偽る常連客の男たちの冗談。
笑って許して(笑)。
佐藤君が出会う人物たちの描写のオモシロさと、深さ。好きだなぁ~。(詳細は読んでくれぃ!)
オススメ!

(加藤俊寿著 「僕らは冬の知床で」 幻冬舎2008.7)

作者:本命くじら

更新日:2008年8月17日 21時41分

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「西の魔女が死んだ」を読む。

「死んだ」という、くら~いフレーズのついている本。
でも、暗さと明るさは背中合わせなのだね。
生きている事を,、ピリピリと刺激してくれる一冊。

◆ (お話)
中学生になって間もない「まい」は、学校に行かないと母に宣言する。
働く母。単身赴任の父。
二人と離れ、まいはママのママ(通称「西の魔女」)であるおばあちゃんの家で、
一ヶ月ほど過ごすことになる。

 そこで、おばあちゃんが伝授する「魔女修行」の中身とは?。
近所に住む、粗雑で下劣で「死んでしまえばいい」とまで、まいが思うゲンジさんとの関係。
死んでしまったら、人はどうなるのか、というまいの問いかけ。
魔女とまいのしこりを残した別れの哀しみ。
魔女の死とまいに残したメッセージとは?

(思ったことなど)
◆ 魔女の修行の要であり、悪魔に打ち勝つ方法は、とても平凡なこと。
いわく「精神を鍛えれば大丈夫」
「早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする」(69)
これってごくふつうのこと。でも、実はこれが難しい。まいだけでなく、ボクにも。

自分で決めた事をやり遂げる力が強くなれば、悪魔も簡単にはとりつかない。
 「意志の力を鍛える」には、疑い心、怠け心、あきらめ、投げやりな気持ちが出ても、
黙々と続けて、新たな自分を発見する。そして又、退屈な日々と、ちがう自分を見つける
という繰り返しなんだ。そんな言葉もでてくる。
平凡な繰り返しに見える積み重ねが、心を鍛えるということ。
「退屈」が、実は自分を育てている時間なんだってこと。
一見どうでもよいようなことが、実はとっても大事ってこと。


◆ まいはゲンジさんを「下品で、粗野な、卑しい男」(81)で、魔女がなぜ彼をかばうのか
わからないと思う。
そして、しこりを抱えたまま、生前の魔女と別れる。
魔女が亡くなって再会したゲンジの言葉を聞いて、まいは魔女の心の大きさと、
ゲンジの知らなかった一面を見る。
この本に納められているもう一作「渡りの一日」には
親友ショウコが登場する。
ショウコの率直な性格と、異なる文化に「感嘆」する人柄が描かれている。
魔女は、ゲンジさんを含む、異なるものを包み込む人柄を、まいに
育てていって欲しいと、願っていたのかも。その続編でショウコに巡りあう、まい。
魔女の思いが、彼女の中で、育っていることを感じさせた。

◆ 人は死んだらどうなるのか。
魔女がまいに語って聞かせた言葉の中に、死はそんなに怖くない
この世に生を得るステキさを語っていると思った。

 魔女の、生身の暮らしの中の知恵や生活ぶりが面白い。
まいの気持ちに、ゆったり感を育てたんだと思う。
読んだボクにも、時間がゆっくり流れてるみたいだった。


映画を観た。小説を再読してみようと思った。 (8/10改稿)


(梨木香歩著 「西の魔女が死んだ」 新潮文庫による再読)

作者:本命くじら

更新日:2008年8月9日 23時19分

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騙しは忍びの極意よ!「忍びの国」を読む!

そう来たか。
教訓。小説は最後の最後まで、気を抜かないで読みましょう。
放り投げて踏みつけたいような、読み捨ての
つまらない陰惨なギャグマンガ風小説かぁと、後半まで思っていたのに…。
ころっと 騙された。
和田さんが 「忍びの者」みたいだ…。(笑)


◆ 幼い頃、伊賀に買われてきて、生国は明かされず、
人を騙し、盗み、殺すことを是として育てられた、滅法腕がたつ忍者「無門」。
どんな非情なことも、金になるとしればやるアホナ男(…と、思っておりました。)
 この男が、安芸の武家の家から、さらってきた女「お国」。

その時、お国に言った。
自分は、伊賀一の忍びで、銭の心配はかけないから、
伊賀に行って、夫婦にならないかと。

誇りもなく非情な無門が、お国の機嫌には、とても敏感で頭が上がらない。
彼女のためなら、危険でも金になる仕事をする。
血も涙もなく、裏切りこそ忍びの姿だという真髄を体現しているように見える「無門」。
そして、亭主を、尻に敷くタイプに見えた「お国」。
後半で明かされる二人、それぞれの思い…。

出だしで酷評し過ぎたかもしれないけど、テンポのある文体で
スピード感もあって、娯楽性のある作品だから、後半まで読ませてくれた。
でも、それだけだったら、上手い作家だなぁだけだった。

 無門とお国の関係があり、無門が、そこから得た生き方こそ、
一番印象に残った。



もう一冊の和田さんの本も、読んでみようかな。 (8/6改稿 )

(和田竜著 「忍びの国」 新潮社 2008,5) 

作者:本命くじら

更新日:2008年8月5日 0時4分

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南からの風 「モンパチ」の歌運ぶ!(改稿)

暑い夜には、南のミュージシャンの歌が聴きたくなる。
夏川りみの、伸びのある歌声が好きだ。
彼女がカバーしている「小さな恋のうた」と
本家の「モンゴル800」が歌っている「小さな恋のうた」を聴き比べて楽しむ。

♪ 響くは遠く 遙か彼方へ
やさしい歌は 世界を変える
ほらあなたにとって 大事な人ほど
すぐそばにいるの ♪
 

「ゴールデンスランバー」という小説があって
中で、人の大切な武器って「信頼と習慣」なんだよ。と登場人物が語る。

それって、かなり深い言葉だなぁと、読み終えて月日が経っているのに
考える。

「モンゴル800」の最新アルバム「etc.works MONGOL800」が流れてくる。
原則としてTVに出ない。沖縄を本拠にライヴハウスで歌う。
インディーズで音楽を発信している。
彼らの「信頼と習慣」って何だろう、聞いてみたい。
直球の歌が小気味いい。

♪ 真実こそ そこにある
探せばいい 見つけられる 見つけられる 見つけられる ♪


(ナサキfeat.MONGOL800)


作者:本命くじら

更新日:2008年8月2日 0時3分

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磨けば光ると言われたい? 森絵都の「ラン」を読む。

 少し前に「トトロ」を放映していた。
「夢だけど夢じゃなかった」っていうセリフがあったと思う。
リアルに、人の思いをすくいとるようなファンタジーが、観たい 読みたい。
これは、そんな一冊。

 誰もがいつか遭遇する、大好きな人との「死」という別れ。
そんなつらいとき、どうすればいい?
そんな、重いテーマを、おもしろく読ませるのは、さすが絵都さん。

◆(お話)
 ヒロイン・環(たまき)は、13歳の時に、両親と弟を交通事故で失い。
その後、一緒に暮らした奈々美おばさんも、20歳の時に、病気で亡くなる。

自転車を買ったことで、親しく出入りするようになった「サイクルショップ」の
紺野さんも、奥さんを亡くして、男手一つで育ててきた一人息子も、10年ほど前に
亡くして、一人で暮らしている。
紺野さんの家にいた、猫の「こよみ」が老衰で亡くなって、紺野さんは、唯一の身内の
母親のいる山形ヘ帰る事を決める。
別れの時、息子に贈る予定だった手作りのロードバイク
「モナミ1号」を、環にプレゼントする。
この自転車はレーン越え(レーンは死者と生者の世界を結ぶ連絡通路)する力を持っていて
ある日、環は死者の世界に行き、こよみや両親と弟、奈々美おばさんと再会する…。

「モナミ1号」の事情を知った環は、自力で40キロを走りぬく必要に迫られ、
自分の足で走り始める…。
 ある日、一人でランニングをしていると、もみ上げ男・ドコロさんから
「磨けば光るその才能、この俺に預けてみちゃどうだ?」
「イージーランナーズ」というゆる~いランニングチームに、スカウトされる。
さ~て、どうなる、どうなる…。

◆(思ったこと)
一番の印象は「磨けば光る」というドコロさんの文句に笑ったり、心をピンしたりだった。
なんとメンバー全員が、彼にスカウトされ、殺し文句は「磨けば光る」。

早期退職のおじさん 走り始めたばかりのウェイター ダイエットを目指す太った大学生 
ビール好きな水商売の中年美女 ひきこもりの虚弱体質の細い女の子 環が寄生ババアと呼ぶ同じ職場のおばさんなど、ランニングチームらしからぬメンバー。
ドコロさんのスカウトの目的は、同好雑誌の「あなたのチーム訪問」のコーナーに載ることだという…。

このメンバーたち。
無謀にもマラソンに挑戦することになっていく。
運動音痴の環たちが、完走を目指して着々とトレーニングを積んでいく。
この本をよみながら、現実は、そんなに甘くないよって事よりも、
「磨いて光ろう」とする一人一人の心のありようを、楽しんじゃうと面白い。
自立して走るとか「磨く」ってことは、特別にハードでも、派手なことでもなく、
曇りそうになる自分の日常に抗って、心を磨く意思を積み重ねることかもしれない。


最後。
環と奈々美の会話。
「離れていても一緒」という、平凡な言葉に込められた深い思いが沁みた。
オススメ。

 サイゴに「磨けば光る」と言われたいあなた!
あなたも「イージーランナーズ」に入れます(笑)。

(森 絵都著 「ラン」 理論社 2008.6)

作者:本命くじら

更新日:2008年7月29日 23時20分

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夏の夜は怪談? 歌丸さんの「おすわどん」を聴く。

初めて聴いた、笑点の司会をしている歌丸さんの落語。
端正な語り口の、はなし方でいい感じだ。

「おすわどん」は、演じられる機会の少ない埋もれた噺だとか。

「思い込みは怖い」という噺。
大店の呉服屋の仲良しのご夫婦があったとさ。
ところが非情にも病で妻は先立ってしまう。
月日は流れ、後添えとして「おすわさん」を迎える。
死んだ妻に劣らず、夫に優しく奉公人たちにも気配りができる
素晴らしい人なのだ。
ところが、ある深夜から毎夜の同じ頃、今の妻の名前を呼ぶ声が聞こえる。
店の外で、パタパタと戸を叩いた後で
「おすわど~ん」と…。

さては、嫉妬した先妻が、今の妻を恨んで
夜な夜な「おすわど~ん」と化けて出てきたのではないか。
奉公人は怯え、おすわさんは寝込んでしまう。


主の徳三郎は剣の達人・野牛の流れを汲む(柳生ではない。)
荒木またずれ先生(荒木又衛門ではない。)に、幽霊退治を依頼する。

ところが正体は、同時刻の夜に屋台をひく「うどん屋」。
「おすわど~ん」と聞こえたのは「おそばうど~ん」というながしの声だった。

荒木は、手ぶらで帰れないので、たとえ聞き違いでも「証に、お前のクビをもらう」という。
クビは渡せないけど、私の息子を身代わりに立てます。
出たのは「そば粉」。
「蕎麦屋の「こ」だから息子です。」
「して、これをなんとするっ!」とまたずれ。
うどん屋すかさず
「手打ちになさいませ!」


(CD音源 桂歌丸「おすわどん」 1994.11.6放送「日本の話芸」)

作者:本命くじら

更新日:2008年7月27日 21時33分

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暑い夏…アコギな陽水を聴く。

声が強い。
陽水は、アコースティックギターに、あうと思う。
彼を聴いたのは、ずいぶん前だ。
洋楽好きな、友人のIが聴かせてくれた。
彼と、ギターを弾きながら陽水を歌った。
田舎住まいで騒音のような声も、ものともせず…。

◆ 井上陽水のアルバム「弾き語りパッション」は、
シンプルな、アコギの演奏で歌っている。

 以前よりも奔放に歌っている 「断絶」

 リードギターの旋律が、不思議で妖しい「なぜか上海」は、詩も面白い。
  ♪ いいからまそ、まそ、ま、まそっとおいで
        ころがる程に丸いお月さん見に
          ギターをホロ、ホロ、ホ、ホロッとひいて
              そしらぬ顔の船乗りさん  ♪
  (なぜか上海)

 「シングル盤にしたくなかった」と紹介して歌いだす 「心もよう」

夏の夜に聴く 「夏まつり」は、時間を逆戻りさせる。
   ♪ 十年はひと昔 暑い夏
        おまつりはふた昔 セミの声 ♪
   (夏まつり)

話はとぶが、本を読んだ。
何度も書店で手にして、迷いに迷って、買ってしまった森絵都著「ラン」だ。
そこには、愛しい人たちとの、別れのことが出て来る。(感想は、別に書くつもり。)

「夏まつり」の歌じゃないけど、Iと歌ったのは「ひと昔」以上前。
今年の「暑い夏」に、流れてくる陽水の歌声。

一足先に、ずらかりゃがって…。

…それにしても、お互いに下手だったなぁ~ …陽水。

でも、覚えてる。
面白かったこと。


(「闇夜の国から」はじめ16曲。CD音源2007.4~10. 12会場のライブを収録。)

作者:本命くじら

更新日:2008年7月25日 23時53分

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