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トップ > 生活 > 生活 - 人気ブログ(Blog)検索結果詳細 (2008年12月5日 7時)

[政治][映画]スクルージ・マクダックは、麻生首相を彷彿させる

 少し早いが、クリスマスに関係した話題を一つ。

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)


 「クリスマス・キャロル」(ディケンズ作)を久しぶりに読んだ。なぜかというと、麻生首相の「私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。」という発言を聞いて、思わず「クリスマス・キャロル」の主人公スクルージを思い出してしまったからである。


 次のような一節がある。募金を集めに来た2名の紳士に対し、スクルージは次のように反駁する。

 「どうか放っといてもらいたい。何を望むとかそっちで訊くから、これが私の返答だ。私自身、クリスマスなんぞは祝わない。閑人が浮かれ騒ぐのに手を貸す余裕はない。私はさっき言ったような施設の維持には協力している。それだけだって大変な負担だ。暮らしに困ってにっちもさっちもいかないなら、救貧院の厄介になればいい」

 「救貧院で受け入れる数には限りがありますからね。いや、それ以上に多くの人がそんなところへ行くくらいなら死んだ方がましだと思っているでしょう。」

 「だったら、さっさと死ねばいい」スクルージは言い放った。「余分な人口が減って、世の中のためというものだ。それに‥‥、ああ、失礼‥‥、どうなろうと私の知ったことではない」


 「クリスマス・キャロル」が刊行されたのは、1943年。ヴィクトリア女王の時代である。産業革命の進展とともに、貧富の格差が急激に拡大した。体系的な社会保障制度などなく、病気や貧困に陥るのは、個人の自己責任であるとされた。きわめて限られた極貧層に対して、国の恩恵として提供される「救貧法」のみがあった。

 その後、労働者自身が賃金の一部を出し合って作った共済組織が誕生した。さらに、ドイツのビスマルク鉄血宰相は、労働運動の高揚を抑える目的で疾病保険(1983年)や労災保険(1984年)を作った。その後、社会保障確立を求める運動の中で、生存権という概念が生まれ、種々の社会保障制度が形作られていく。


 麻生首相の発言は、2世紀近く前の資本主義黎明期の思想、自己責任主義を思い起こさせる。確かに、入院している人たちをみると、一部に自己管理能力に欠けている人たちがいる。しかし、健全な生活を送っているにも関わらず、不幸にして病気になった方も少なくない。働きすぎて身体をこわす者、過労死や過労自殺を起こす者がいる。高額な保険料のため、2割近い世帯が国民健康保険料を滞納し、約3万人の子どもが保険証がない事態になっている。無保険者が無理を重ね、手遅れになってから病院にかかる例もある。病気になって働けなくなった人々を嘲るような発言をすること自体、為政者としての資格が問われる。


 スクルージは、過去・現在・未来の精霊に導かれ、自分の生き様を見直す。改悛したスクルージは、ノーブレス・オブリージュに目覚め、慈善活動を心がけ、幸福な後半生をおくる。麻生首相も政界有数の財産家のはずだが、社会福祉活動に積極的という評判は残念ながら聞かない。


 最後にディズニーのDVDのご紹介をする。


 本DVDに「ミッキーのクリスマス・キャロル」が収録されている。クリスマスアニメの傑作である。登場人物は全てディズニーのキャラクターである。中でも、主人公のスクルージは、ドナルド・ダックの伯父であるスクルージ・マクダックが演じている。スクルージ・マクダックの名前自体、「クリスマス・キャロル」に由来したものである。このスクルージ・マクダックの顔つきやだみ声、および言動がどことなく麻生首相を彷彿させる。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月4日 19時1分

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[映画]レッドクリフPart I

 レッドクリフを観てきました。三国志のハイライト「赤壁の戦い」が映像化となれば、中国史好きにとっては見逃す訳にはいきません。


 ハリウッドの奇才、ジョン・ウー監督の思い入れがたっぷりと伝わる大作です。なにしろ、撮影のためにセットとして城を作ってしまうほどですから。

 キャスト/レッドクリフも凝っています。周瑜や諸葛亮孔明など主役級の俳優たちは当然のこととして、本編では脇役となる劉備・関羽・張飛・超雲、曹操・孫権らの容貌・性格・立ち居振る舞い、全て三国志の世界観を体現したものとなっています。孫権の妹で、後に劉備の妻となる孫尚香のお転婆ぶりも期待どおりです。特筆すべきは、周瑜の妻小喬を演じるリン・チーリンです。小喬は姉の大喬と並んで江東の二喬と呼ばれ、絶世の美女として知られています。どうやら後編ではストーリー展開の鍵を握る役となっているようです。


 パートIIは、来年4月公開とのこと。今から楽しみです。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月3日 21時4分

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[労働]「名ばかり管理職」 新語・流行語大賞トップテン入り

 毎年恒例の新語・流行語大賞が発表された。今年選ばれた言葉の中で、本ブログの中で取り上げたものがあるので、関連エントリーをあわせ、紹介する。


# 名ばかり管理職(トップテン) 受賞者:高野広志(日本マクドナルド店長)

 関連エントリー「名ばかり管理職」に対する名ばかり制度改革(2008年5月24日)より。


 月に百時間を超える時間外労働をこなしながら、「管理職だから」という理由で、マクドナルドの店長が残業代を支払われなかった。

 労働基準法では、一日八時間・週四十時間の労働が原則で、それを超える残業には、割増賃金を払う定めだ。だが、「管理職」には残業代などを払う義務がないのである。

 この店長は「不当だ」と訴え、東京地裁も今年一月、残業代約七百五十万円の支払いを命ずる判決を出した。「管理職」の肩書が名ばかりであることが認められたことで、一気に社会問題化した。

 残念なことながら、「名ばかり管理職」は今年の流行語大賞にノミネートされることは間違いない。端的に世相を言い表している。昔からあった「サービス残業」と表裏一体の関係にある。


# あなたとは違うんです(トップテン) 受賞者:受賞候補者辞退のため、該当者なし

 関連エントリー福田首相退陣会見「あなたとは違う」(2008年9月2日)より。

 インターネットの反応は、J-CASTニュース : 福田首相「あなたとは違う」発言 「流行語大賞候補」とネットで注目に詳しく載っている。


 福田首相在任中の出来事として記憶されるのは、この発言だけかもしれない。まあ、どうでも良いことですが。


 この他、「埋蔵金」、「後期高齢者」なども本ブログで言及した。


 「あなたとは違うんです」や、大賞となった「グー」や「アラフォー」などは、来年になれば忘れ去られてしまうだろう。しかし、「名ばかり管理職」は、「偽装請負」や「ワーキングプア」、「蟹工船」とならんで、労働環境劣悪化が改善しない限り、使用され続ける。その意味で、「サービス残業」や「過労死」の系列に連なる寿命の長い言葉になると予想する。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月2日 20時52分

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[報道]「確認」「調査」「取材(聞く)」のない記事やコメントは信頼されることはない

 元厚生事務次官殺傷事件の報道に、 現場的「おい!大丈夫か」 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉より、気になった一節をメモする。

毎日新聞は「裏もとらず」活字にしたのか?


 もともと新聞やテレビの報道を全面的に信じるタイプではない。にもかかわらず、元厚生事務次官殺傷事件のネットにかかわる報道には「おい!大丈夫か」になってしまう。

 その代表が毎日新聞の「誤報」である。

 容疑者が出頭したこともあって、いまや忘れさられようとしているが、これこそ「おい!大丈夫か」の典型だろう。毎日新聞が11月19日朝刊で「ネットに犯行示唆?(27面 14版 東京)」の四段抜き見出しで「事件の約6時間前に、インターネットの『フリー百科事典・ウィキペディア』に犯行を示唆する書き込みが会ったことが分かった(同)」と報じた件ある。

 ネットでも話題になったので、ご存じの方も多いだろう。要は協定世界時(UTC)を日本標準時(JST)と間違え、「約6時間前」と記事にしてしまったのである(参照 「ウィキペディアで犯行示唆」 恥ずかしい大誤報を毎日新聞が謝罪 JCASTニュース11月19日)。かなり批判されたようなので「打落水狗」はしたくないが、いくら「?マーク付」とはいえ「恥ずかしい大誤報」と指弾されても当然だろう。

 しかし、間違いが起きるのと、そのまま記事にして紙面に載せるのは大違いだ。いくら記者が「これは特ダネ」と思っても、チェック機能が働くのが新聞だろう。編集長や校閲担当者が「裏はとったか?」とする筈である。

 見逃したのか、それとも確認もしなかったのか、「裏もとらず」活字になってしまったしか思えない。

 ところが、「おわび:『ネットに犯行示唆?』の見出しと記事=11月19日付朝刊(毎日jp 11月20日)」では「本紙記者はその事実を把握しないまま記事にしました(同)」とあるだけで、「裏をとらなかった」ことには一切の説明もない。しかも、受けとり方によっては「書き込みをしたとする人物(同)」の責任転嫁しているようにも読める内容である(リンク先参照)。

 これでは「大丈夫か」を通り越して、「社会の木鐸」として機能するのか心配になってしまう。

知らないことが問題ではなく「確認・調査・取材(聞く)」は?


 はっきりいって「知らない」ことが問題ではない。

 協定世界時(UTC)と日本標準時(JST)について、記事を書く記者が知らなかったとしても、ニュースショーの登場者がネットについて知識がなくても(ちょっと勉強不足のような気もしますが)、それ自体は「なんでも完璧に知っている人間はいない」だろう。

 しかし、記事を書き新聞に掲載したり、テレビで発言するには「知らない」では済まされない。記事の確認については繰りかえさないが、ニュースショーの登場者が、事前にネットを覗いてさえすれば、「ネットでは」と断定する一面性に気づいたかもしれない。

 その「知らない」ことを知るための、「確認」や「調査」そして「聞く」ことが忘れられているようだから「おい!大丈夫か」と思ってしまう。

 制作現場では「データのない提案は空想と同じ」とされているが、報道でも「『確認』『調査』『取材(聞く)』のない記事やコメントは」信頼されることはない。


 ブログは、個人発のミニメディアである。身辺雑記を書くのならともかく、医療など社会的問題を話題にする時には根拠を明らかにするように私は努めている。マスコミ報道をそのまま引用するのではなく、一次資料にできる限り近づき、データを出して数字に語らせるという手法をとる。記載した内容を信頼してもらおうとするならば、裏をとるのが当たり前である。

 マスメディアの信頼性が薄らいでいる。「確認」「調査」「取材(聞く)」のない記事やコメントが世の中にあふれかえっている。その最たるものがワイドショー的な要素を強めているTVである。新聞はTVと違い、取材をした努力が認められる記事が散見される。ただし、官庁や警察などの発表をそのまま垂れ流す記事もごまんとある。今回の事件のような明らかな誤報はともかく、書いている記者自身が理解していないのではと思われる記事も少なくない。専門的知識を持ったブロガーたちが情報発信する時代を迎えている。質が高ければ、インターネットの情報の方がマスメディアよりも信頼される時代が来ている。

 ただし、ネットとマスメディアは敵対するものではなく、相補的関係にあると考えるべきである。この間、ブログでの情報発信が契機となり、新聞やTVの取材を受けることが続いている。回復期リハビリテーション病棟への成果主義導入などの一般受けしないような話題を取り上げてもらって感謝をしている。マスメディアの影響は未だに大きい。世論に訴えたいと思うのであれば、ネットで発言するだけでなく、マスコミの力を借りたいと思うのが真情である。

 毎日新聞誤報事件は、マスメディアとしての機能劣化が根底にある。自浄作用は果たして働くのだろうか、他人事ながら心配になる。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月2日 20時22分

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[医療費財源]健保組合存亡の危機とは、利己的な主張

 CBニュース、健保組合存亡の危機」−「健保連が全国大会より。


【関連エントリー】

大規模健康保険組合の解散続く?(2008年8月23日)


「健保組合存亡の危機」−健保連が全国大会


 健康保険組合連合会(健保連)は11月17日の正午から午後3時15分まで、東京都千代田区の東京国際フォーラム「ホールA」で2008年度全国大会を開く。


 全国大会は「健保組合存亡の危機突破総決起大会」と銘打ち、▽前期高齢者医療制度に対する公費投入の実現▽制度間の財政調整・一元化構想の断固阻止▽税・財政改革による安定した社会保障財源の確保−をスローガンに掲げる。健保連では約4000人の参加を見込んでいる。


 特別シンポジウム「医療保険制度−そのあるべき姿とは」には、健保連の対馬忠明専務理事のほか、日本医師会の竹嶋康弘副会長、NHKの飯野奈津子解説委員、全国健康保険協会(協会けんぽ)の貝谷伸理事が参加する予定。


 対馬専務理事は11月7日の記者会見で、健保組合全体の財政状況が今年度、6300億円規模の赤字になるとの見通しを示し、「これを(健保組合の)存亡の危機と言わずして何と言おうか」と述べている。


更新:2008/11/10 20:12   キャリアブレイン


 続けて、NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース −マクロ経済の動向から金融政策、業界の動きまでカバーより。

前期高齢者医療制度に公費投入を 健保組合全国大会


 健康保険組合連合会は17日、都内で全国大会を開いた。健保組合の財政悪化を食い止めるため、前期高齢者医療制度への公費投入などを訴える方針を決議した。


 健保連の平井克彦会長は基調演説で、高齢者医療制度への納付金や支援金が健保組合の財政を圧迫していることを強調。「前期についても後期と同様に公費を投入していただきたい」と述べた。


 このほか、医療制度間の財政調整の阻止と税・財政改革による社会保障財源の確保を訴えていく方針を決議した。中小企業の社員などが加入する旧政府管掌健康保険(現・全国健康保険協会)への国庫負担を肩代わりした今年度の財政支援については「今後することはない」と話し、来年度以降は支援しない方針を示した。(21:01)


 保険料率増大を理由として、組合管掌健康保険組合が解散し、政府管掌保険に移行する事例が増えている。しかし、存亡の危機と叫ぶほど、健保組合は大変なのだろうかと疑問に感じる。


 トヨタ自動車健康保険組合 健康保険料を見ると、保険料負担は次のようになっている。

  • 基本保険料(皆さんの医療の給付や保健事業等にあてられる保険料): 本人負担分 11,952/1000、事業主負担分 26,048/1000、合計 38/1000。
  • 特定保険料(高齢者等の医療を支えるための費用にあてられる保険料): 本人負担分 7,548/1000、事業主負担分 16,452/1000、合計 24/1000。
  • 基本+特定保険料: 本人負担分 19,5/1000、事業主負担分 42,5/1000、合計 62/1000。

 協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)では、当面8.2%の健康保険料率が適用され、労使折半となる。このことを考慮すると、トヨタ自動車健康保険組合では、本人負担分が著しく抑えられていることが分かる。一方、事業主負担はわずかだが、協会けんぽの事業主負担を上回る。労使あわせて8.2%以下の保険料率に他の健康保険組合も抑えられている。この保険料率を上回ると、健康保険組合を維持する理由がなくなり、協会けんぽに移行することになる。


 医療保険は助け合いの精神で財源がまかなわれる。しかし、国民健康保険の逆進性というエントリーで示したように、国民健康保険の保険料率は概ね所得の10%前後と高率である。しかも、負担能力がない層ほど保険料が高くなっている。国保滞納世帯は18.5%に及ぶ。保険証がない子供も全国で約3万人いる。国民皆保険制度は既に形骸化している。

 組合健保の「制度間の財政調整・一元化構想の断固阻止」という主張は、利己的すぎる。「税・財政改革による安定した社会保障財源の確保」というが、税収はほっといても増えない。消費税増税を想定しているようだが、消費税は低所得者層ほどより負担が増える構造となっている。


 高齢社会の本格化を前に、医療費財源の安定した確保が求められる。そのために、財政的に比較的余裕がある組合管掌健康保険組合は国民皆保険維持のために社会的責任を果たすべきであると私は考える。


<追記>

 誤解を招かないように、追記する。

 本エントリーは、増大する医療費財源を、組合管掌健康保険組合からの拠出金だけでまかなえという主張ではない。医療費財源-国庫負担の拡充と保険料事業主負担の増大が鍵(2008年5月6日)でも触れたが、国民健康保険が危機に陥った最大の理由は、1984年に「国が老人医療への国庫負担割合を45%から35%へ引き下げた」ことにある。その他、政府管掌健康保険への補助金の削減などが、低医療費政策とあいまって「医療崩壊」という現象を引き起こしている。国民健康保険や協会けんぽへの公費負担の引き上げは当然のことである。

 だからといって、組合管掌健康保険組合が、応分の負担をしなくても良いということにはならない。特に事業主の保険料負担は、国際水準と比し著しく低く、引き上げの余地がある。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月1日 18時25分

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[窒息][リスク管理]「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策」への期待

 マンナンライフがミニカップ入りこんにゃくゼリー製造を再開した。「蒟蒻畑ポーションタイプ」製造再開のご案内より。


【関連エントリー】

窒息事故を予防するために(2008年11月2日)



平成20年11月26日

 お客様 各位


「蒟蒻畑ポーションタイプ」製造再開のご案内


 平素は弊社商品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 弊社は、警告マーク拡大要請に対し、時間的、物理的に適正な対応が困難であり、お客様へ多大な混乱とご迷惑をお掛けするおそれがあると判断し、去る10月8日に一時製造を中止させて頂きました。

 農林水産省の通知を受けて業界3団体が取りまとめた10月3日発表の「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策」における決定事項に従い、パッケージ正面に警告マークを大きく入れることや、裏面の警告表示に「凍らせないように」という警告文の追記、また個包装にも警告マークを入れること、さらに業界3団体が取りまとめた事故防止強化策に加え、こんにゃく粉を減量した製品を製造する準備が整いましたので、下記のとおり製造販売を再開させていただくこととなりました。

 なお、形状や物性の改善策に関しましては、業界団体主宰の「こんにゃく入りゼリー物性等改善方策検討委員会」への参画や、関係機関の指導、助言等を踏まえ、検討して参ります。

 皆様にご心配とご迷惑をお掛けし誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

 今後とも益々のご愛顧の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


株式会社マンナンライフ

代表取締役社長 永井 孝


 「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策について」(PDF:173KB)の概要は次のとおりである。

I.強化策の対象

 一口タイプのこんにゃくゼリーを対象とする。

 具体的には、ミニカップタイプのこんにゃくゼリーと袋物等の一口タイプのこんにゃくゼリーを対象とする。


II.表示の改善・強化

1 袋おもて面の警告内容の明確化及び警告マークの拡大

 消費者が分かりやすく、また、警告マークの警告内容が十分に伝わるようにするため、新たに大きな白抜きの四角スペースを設けて、「〜お願い〜 小さなお子様や高齢者の方は絶対に食べさせないで下さい。本品は弾力性があり、そしゃく力の弱い小さなお子様や高齢者はのどに詰まる恐れがあります。」という文章での警告表示を行う。また、警告マークについても従来より大きくする。


2 袋の裏面の警告表示等の改善

 消費者に分かりやすくするために、裏面の警告表示内の文字を大きくする。また、事故防止対策に万全を期すために、新たに、

 ・凍らせないこと

 ・召し上がり方についての注意、

を表示事項として追加する。


3 個包装の表示の改善

 袋の中の個々のミニカップのフタ部分にも、警告マーク(文章入り)又は「お子様や高齢者の方は食べさせないで下さい。」という表示を大きくはっきりと分かるように行う。(例えば、個包装のトップシールの3分の1程度を占める割合)


III 形状及び物理特性の改善

1 「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」の立ち上げ

 明らかに事故の発生リスクが下がることを科学的に説明できる改善策を見出すため、こんにゃくゼリー合同対策会議のメンバーに学識経験者、メーカーの研究者等の専門家を加えた「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」を立ち上げる。


2 企業における改善取組

 検討委員会での検討と並行して、ゼリーの形状及び物理特性について可能な改善に取組む。


IV 販売方法の改善

1 流通関係団体への協力の依頼

 3団体の連名で、小売業、卸売業の団体に、今回の事故防止強化策の内容についてお知らせするとともに、併せて、店頭において警告表示の掲示、子供向け菓子と一緒に販売しないなどの取組に、傘下企業の協力をお願いする。


2 各メーカーから流通事業者への協力の要請

 各メーカーからも、流通事業者に対して今回の事故防止強化策の内容を説明するとともに、併せて、店頭での取り扱いについて依頼する。


 「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策について」を読むと、全国こんにゃく協同組合連合会、全国菓子工業組合連合会、全日本菓子協会の関係3団体はミニカップ入りこんにゃくゼリー再発防止に向け、真摯な努力をしていることが伺える。今回は警告表示の強化と流通業者への協力要請が主体となっているが、「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」を立ち上げ、根本的な改善策を検討することを表明している。


 窒息事故を予防するために - リハ医の独白で、こんにゃくゼリーについて言及した部分を引用し、本エントリーのまとめに替える。

 こんにゃくゼリーは弾性が強く、かたい。ミニカップから吸いこむという食べ方をするため咽頭に入りやすく、窒息事故を引き起こす。

 これまでも、「小さい子どもや高齢者が食べると危険」という表示をつけるなどの対策を業界はとってきたが、事故が続いている。こんにゃく「ゼリー」という通称に含まれている「ゼリー」という言葉が、安全な食べ物であるという誤認を招いている可能性もある。

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーが店頭から消えて約1ヶ月となる。こんにゃくゼリー規制論にネットはなぜ反発するか インターネット-最新ニュース:IT-PLUSに記載されているように、こんにゃくゼリー問題に関しては賛否両論が沸き起こっている。

 私の意見は次のとおりである。

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーは、歴史がまだ浅いが、日本のこんにゃく文化に根づいたものであり、根強い愛好者がいる。ただし、弾性が強くかたいという物性、ミニカップ入りという形状、そして、ゼリーという誤認しやすい名称が窒息事故を誘発しており、安全性の点から見て未完成のものといえる。今後、長く愛される菓子類であり続けるためには、物性、形状、名称の変更を断行する時期になっている。少なくとも、ミニカップ入りという形状は捨て去るべきである。包装紙に包まれた和菓子のようなスタイルが生き残りの道となるのではないだろうか。

作者:zundamoon07

更新日:2008年11月30日 17時51分

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[政治][映画]スクルージ・マクダックは、麻生首相を彷彿させる

 少し早いが、クリスマスに関係した話題を一つ。

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)


 「クリスマス・キャロル」(ディケンズ作)を久しぶりに読んだ。なぜかというと、麻生首相の「私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。」という発言を聞いて、思わず「クリスマス・キャロル」の主人公スクルージを思い出してしまったからである。


 次のような一節がある。募金を集めに来た2名の紳士に対し、スクルージは次のように反駁する。

 「どうか放っといてもらいたい。何を望むとかそっちで訊くから、これが私の返答だ。私自身、クリスマスなんぞは祝わない。閑人が浮かれ騒ぐのに手を貸す余裕はない。私はさっき言ったような施設の維持には協力している。それだけだって大変な負担だ。暮らしに困ってにっちもさっちもいかないなら、救貧院の厄介になればいい」

 「救貧院で受け入れる数には限りがありますからね。いや、それ以上に多くの人がそんなところへ行くくらいなら死んだ方がましだと思っているでしょう。」

 「だったら、さっさと死ねばいい」スクルージは言い放った。「余分な人口が減って、世の中のためというものだ。それに‥‥、ああ、失礼‥‥、どうなろうと私の知ったことではない」


 「クリスマス・キャロル」が刊行されたのは、1943年。ヴィクトリア女王の時代である。産業革命の進展とともに、貧富の格差が急激に拡大した。体系的な社会保障制度などなく、病気や貧困に陥るのは、個人の自己責任であるとされた。きわめて限られた極貧層に対して、国の恩恵として提供される「救貧法」のみがあった。

 その後、労働者自身が賃金の一部を出し合って作った共済組織が誕生した。さらに、ドイツのビスマルク鉄血宰相は、労働運動の高揚を抑える目的で疾病保険(1983年)や労災保険(1984年)を作った。その後、社会保障確立を求める運動の中で、生存権という概念が生まれ、種々の社会保障制度が形作られていく。


 麻生首相の発言は、2世紀近く前の資本主義黎明期の思想、自己責任主義を思い起こさせる。確かに、入院している人たちをみると、一部に自己管理能力に欠けている人たちがいる。しかし、健全な生活を送っているにも関わらず、不幸にして病気になった方も少なくない。働きすぎて身体をこわす者、過労死や過労自殺を起こす者がいる。高額な保険料のため、2割近い世帯が国民健康保険料を滞納し、約3万人の子どもが保険証がない事態になっている。無保険者が無理を重ね、手遅れになってから病院にかかる例もある。病気になって働けなくなった人々を嘲るような発言をすること自体、為政者としての資格が問われる。


 スクルージは、過去・現在・未来の精霊に導かれ、自分の生き様を見直す。改悛したスクルージは、ノーブレス・オブリージュに目覚め、慈善活動を心がけ、幸福な後半生をおくる。麻生首相も政界有数の財産家のはずだが、社会福祉活動に積極的という評判は残念ながら聞かない。


 最後にディズニーのDVDのご紹介をする。


 本DVDに「ミッキーのクリスマス・キャロル」が収録されている。クリスマスアニメの傑作である。登場人物は全てディズニーのキャラクターである。中でも、主人公のスクルージは、ドナルド・ダックの伯父であるスクルージ・マクダックが演じている。スクルージ・マクダックの名前自体、「クリスマス・キャロル」に由来したものである。このスクルージ・マクダックの顔つきやだみ声、および言動がどことなく麻生首相を彷彿させる。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月4日 10時1分

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[映画]レッドクリフPart I

 レッドクリフを観てきました。三国志のハイライト「赤壁の戦い」が映像化となれば、中国史好きにとっては見逃す訳にはいきません。


 ハリウッドの奇才、ジョン・ウー監督の思い入れがたっぷりと伝わる大作です。なにしろ、撮影のためにセットとして城を作ってしまうほどですから。

 キャスト/レッドクリフも凝っています。周瑜や諸葛亮孔明など主役級の俳優たちは当然のこととして、本編では脇役となる劉備・関羽・張飛・超雲、曹操・孫権らの容貌・性格・立ち居振る舞い、全て三国志の世界観を体現したものとなっています。孫権の妹で、後に劉備の妻となる孫尚香のお転婆ぶりも期待どおりです。特筆すべきは、周瑜の妻小喬を演じるリン・チーリンです。小喬は姉の大喬と並んで江東の二喬と呼ばれ、絶世の美女として知られています。どうやら後編ではストーリー展開の鍵を握る役となっているようです。


 パートIIは、来年4月公開とのこと。今から楽しみです。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月3日 12時4分

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[労働]「名ばかり管理職」 新語・流行語大賞トップテン入り

 毎年恒例の新語・流行語大賞が発表された。今年選ばれた言葉の中で、本ブログの中で取り上げたものがあるので、関連エントリーをあわせ、紹介する。


# 名ばかり管理職(トップテン) 受賞者:高野広志(日本マクドナルド店長)

 関連エントリー「名ばかり管理職」に対する名ばかり制度改革(2008年5月24日)より。


 月に百時間を超える時間外労働をこなしながら、「管理職だから」という理由で、マクドナルドの店長が残業代を支払われなかった。

 労働基準法では、一日八時間・週四十時間の労働が原則で、それを超える残業には、割増賃金を払う定めだ。だが、「管理職」には残業代などを払う義務がないのである。

 この店長は「不当だ」と訴え、東京地裁も今年一月、残業代約七百五十万円の支払いを命ずる判決を出した。「管理職」の肩書が名ばかりであることが認められたことで、一気に社会問題化した。

 残念なことながら、「名ばかり管理職」は今年の流行語大賞にノミネートされることは間違いない。端的に世相を言い表している。昔からあった「サービス残業」と表裏一体の関係にある。


# あなたとは違うんです(トップテン) 受賞者:受賞候補者辞退のため、該当者なし

 関連エントリー福田首相退陣会見「あなたとは違う」(2008年9月2日)より。

 インターネットの反応は、J-CASTニュース : 福田首相「あなたとは違う」発言 「流行語大賞候補」とネットで注目に詳しく載っている。


 福田首相在任中の出来事として記憶されるのは、この発言だけかもしれない。まあ、どうでも良いことですが。


 この他、「埋蔵金」、「後期高齢者」なども本ブログで言及した。


 「あなたとは違うんです」や、大賞となった「グー」や「アラフォー」などは、来年になれば忘れ去られてしまうだろう。しかし、「名ばかり管理職」は、「偽装請負」や「ワーキングプア」、「蟹工船」とならんで、労働環境劣悪化が改善しない限り、使用され続ける。その意味で、「サービス残業」や「過労死」の系列に連なる寿命の長い言葉になると予想する。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月2日 11時52分

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[報道]「確認」「調査」「取材(聞く)」のない記事やコメントは信頼されることはない

 元厚生事務次官殺傷事件の報道に、 現場的「おい!大丈夫か」 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉より、気になった一節をメモする。

毎日新聞は「裏もとらず」活字にしたのか?


 もともと新聞やテレビの報道を全面的に信じるタイプではない。にもかかわらず、元厚生事務次官殺傷事件のネットにかかわる報道には「おい!大丈夫か」になってしまう。

 その代表が毎日新聞の「誤報」である。

 容疑者が出頭したこともあって、いまや忘れさられようとしているが、これこそ「おい!大丈夫か」の典型だろう。毎日新聞が11月19日朝刊で「ネットに犯行示唆?(27面 14版 東京)」の四段抜き見出しで「事件の約6時間前に、インターネットの『フリー百科事典・ウィキペディア』に犯行を示唆する書き込みが会ったことが分かった(同)」と報じた件ある。

 ネットでも話題になったので、ご存じの方も多いだろう。要は協定世界時(UTC)を日本標準時(JST)と間違え、「約6時間前」と記事にしてしまったのである(参照 「ウィキペディアで犯行示唆」 恥ずかしい大誤報を毎日新聞が謝罪 JCASTニュース11月19日)。かなり批判されたようなので「打落水狗」はしたくないが、いくら「?マーク付」とはいえ「恥ずかしい大誤報」と指弾されても当然だろう。

 しかし、間違いが起きるのと、そのまま記事にして紙面に載せるのは大違いだ。いくら記者が「これは特ダネ」と思っても、チェック機能が働くのが新聞だろう。編集長や校閲担当者が「裏はとったか?」とする筈である。

 見逃したのか、それとも確認もしなかったのか、「裏もとらず」活字になってしまったしか思えない。

 ところが、「おわび:『ネットに犯行示唆?』の見出しと記事=11月19日付朝刊(毎日jp 11月20日)」では「本紙記者はその事実を把握しないまま記事にしました(同)」とあるだけで、「裏をとらなかった」ことには一切の説明もない。しかも、受けとり方によっては「書き込みをしたとする人物(同)」の責任転嫁しているようにも読める内容である(リンク先参照)。

 これでは「大丈夫か」を通り越して、「社会の木鐸」として機能するのか心配になってしまう。

知らないことが問題ではなく「確認・調査・取材(聞く)」は?


 はっきりいって「知らない」ことが問題ではない。

 協定世界時(UTC)と日本標準時(JST)について、記事を書く記者が知らなかったとしても、ニュースショーの登場者がネットについて知識がなくても(ちょっと勉強不足のような気もしますが)、それ自体は「なんでも完璧に知っている人間はいない」だろう。

 しかし、記事を書き新聞に掲載したり、テレビで発言するには「知らない」では済まされない。記事の確認については繰りかえさないが、ニュースショーの登場者が、事前にネットを覗いてさえすれば、「ネットでは」と断定する一面性に気づいたかもしれない。

 その「知らない」ことを知るための、「確認」や「調査」そして「聞く」ことが忘れられているようだから「おい!大丈夫か」と思ってしまう。

 制作現場では「データのない提案は空想と同じ」とされているが、報道でも「『確認』『調査』『取材(聞く)』のない記事やコメントは」信頼されることはない。


 ブログは、個人発のミニメディアである。身辺雑記を書くのならともかく、医療など社会的問題を話題にする時には根拠を明らかにするように私は努めている。マスコミ報道をそのまま引用するのではなく、一次資料にできる限り近づき、データを出して数字に語らせるという手法をとる。記載した内容を信頼してもらおうとするならば、裏をとるのが当たり前である。

 マスメディアの信頼性が薄らいでいる。「確認」「調査」「取材(聞く)」のない記事やコメントが世の中にあふれかえっている。その最たるものがワイドショー的な要素を強めているTVである。新聞はTVと違い、取材をした努力が認められる記事が散見される。ただし、官庁や警察などの発表をそのまま垂れ流す記事もごまんとある。今回の事件のような明らかな誤報はともかく、書いている記者自身が理解していないのではと思われる記事も少なくない。専門的知識を持ったブロガーたちが情報発信する時代を迎えている。質が高ければ、インターネットの情報の方がマスメディアよりも信頼される時代が来ている。

 ただし、ネットとマスメディアは敵対するものではなく、相補的関係にあると考えるべきである。この間、ブログでの情報発信が契機となり、新聞やTVの取材を受けることが続いている。回復期リハビリテーション病棟への成果主義導入などの一般受けしないような話題を取り上げてもらって感謝をしている。マスメディアの影響は未だに大きい。世論に訴えたいと思うのであれば、ネットで発言するだけでなく、マスコミの力を借りたいと思うのが真情である。

 毎日新聞誤報事件は、マスメディアとしての機能劣化が根底にある。自浄作用は果たして働くのだろうか、他人事ながら心配になる。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月2日 11時22分

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[医療費財源]健保組合存亡の危機とは、利己的な主張

 CBニュース、健保組合存亡の危機」−「健保連が全国大会より。


【関連エントリー】

大規模健康保険組合の解散続く?(2008年8月23日)


「健保組合存亡の危機」−健保連が全国大会


 健康保険組合連合会(健保連)は11月17日の正午から午後3時15分まで、東京都千代田区の東京国際フォーラム「ホールA」で2008年度全国大会を開く。


 全国大会は「健保組合存亡の危機突破総決起大会」と銘打ち、▽前期高齢者医療制度に対する公費投入の実現▽制度間の財政調整・一元化構想の断固阻止▽税・財政改革による安定した社会保障財源の確保−をスローガンに掲げる。健保連では約4000人の参加を見込んでいる。


 特別シンポジウム「医療保険制度−そのあるべき姿とは」には、健保連の対馬忠明専務理事のほか、日本医師会の竹嶋康弘副会長、NHKの飯野奈津子解説委員、全国健康保険協会(協会けんぽ)の貝谷伸理事が参加する予定。


 対馬専務理事は11月7日の記者会見で、健保組合全体の財政状況が今年度、6300億円規模の赤字になるとの見通しを示し、「これを(健保組合の)存亡の危機と言わずして何と言おうか」と述べている。


更新:2008/11/10 20:12   キャリアブレイン


 続けて、NIKKEI NET(日経ネット):経済ニュース −マクロ経済の動向から金融政策、業界の動きまでカバーより。

前期高齢者医療制度に公費投入を 健保組合全国大会


 健康保険組合連合会は17日、都内で全国大会を開いた。健保組合の財政悪化を食い止めるため、前期高齢者医療制度への公費投入などを訴える方針を決議した。


 健保連の平井克彦会長は基調演説で、高齢者医療制度への納付金や支援金が健保組合の財政を圧迫していることを強調。「前期についても後期と同様に公費を投入していただきたい」と述べた。


 このほか、医療制度間の財政調整の阻止と税・財政改革による社会保障財源の確保を訴えていく方針を決議した。中小企業の社員などが加入する旧政府管掌健康保険(現・全国健康保険協会)への国庫負担を肩代わりした今年度の財政支援については「今後することはない」と話し、来年度以降は支援しない方針を示した。(21:01)


 保険料率増大を理由として、組合管掌健康保険組合が解散し、政府管掌保険に移行する事例が増えている。しかし、存亡の危機と叫ぶほど、健保組合は大変なのだろうかと疑問に感じる。


 トヨタ自動車健康保険組合 健康保険料を見ると、保険料負担は次のようになっている。

  • 基本保険料(皆さんの医療の給付や保健事業等にあてられる保険料): 本人負担分 11,952/1000、事業主負担分 26,048/1000、合計 38/1000。
  • 特定保険料(高齢者等の医療を支えるための費用にあてられる保険料): 本人負担分 7,548/1000、事業主負担分 16,452/1000、合計 24/1000。
  • 基本+特定保険料: 本人負担分 19,5/1000、事業主負担分 42,5/1000、合計 62/1000。

 協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)では、当面8.2%の健康保険料率が適用され、労使折半となる。このことを考慮すると、トヨタ自動車健康保険組合では、本人負担分が著しく抑えられていることが分かる。一方、事業主負担はわずかだが、協会けんぽの事業主負担を上回る。労使あわせて8.2%以下の保険料率に他の健康保険組合も抑えられている。この保険料率を上回ると、健康保険組合を維持する理由がなくなり、協会けんぽに移行することになる。


 医療保険は助け合いの精神で財源がまかなわれる。しかし、国民健康保険の逆進性というエントリーで示したように、国民健康保険の保険料率は概ね所得の10%前後と高率である。しかも、負担能力がない層ほど保険料が高くなっている。国保滞納世帯は18.5%に及ぶ。保険証がない子供も全国で約3万人いる。国民皆保険制度は既に形骸化している。

 組合健保の「制度間の財政調整・一元化構想の断固阻止」という主張は、利己的すぎる。「税・財政改革による安定した社会保障財源の確保」というが、税収はほっといても増えない。消費税増税を想定しているようだが、消費税は低所得者層ほどより負担が増える構造となっている。


 高齢社会の本格化を前に、医療費財源の安定した確保が求められる。そのために、財政的に比較的余裕がある組合管掌健康保険組合は国民皆保険維持のために社会的責任を果たすべきであると私は考える。


<追記>

 誤解を招かないように、追記する。

 本エントリーは、増大する医療費財源を、組合管掌健康保険組合からの拠出金だけでまかなえという主張ではない。医療費財源-国庫負担の拡充と保険料事業主負担の増大が鍵(2008年5月6日)でも触れたが、国民健康保険が危機に陥った最大の理由は、1984年に「国が老人医療への国庫負担割合を45%から35%へ引き下げた」ことにある。その他、政府管掌健康保険への補助金の削減などが、低医療費政策とあいまって「医療崩壊」という現象を引き起こしている。国民健康保険や協会けんぽへの公費負担の引き上げは当然のことである。

 だからといって、組合管掌健康保険組合が、応分の負担をしなくても良いということにはならない。特に事業主の保険料負担は、国際水準と比し著しく低く、引き上げの余地がある。

作者:zundamoon07

更新日:2008年12月1日 9時25分

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[窒息][リスク管理]「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策」への期待

 マンナンライフがミニカップ入りこんにゃくゼリー製造を再開した。「蒟蒻畑ポーションタイプ」製造再開のご案内より。


【関連エントリー】

窒息事故を予防するために(2008年11月2日)



平成20年11月26日

 お客様 各位


「蒟蒻畑ポーションタイプ」製造再開のご案内


 平素は弊社商品に格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

 弊社は、警告マーク拡大要請に対し、時間的、物理的に適正な対応が困難であり、お客様へ多大な混乱とご迷惑をお掛けするおそれがあると判断し、去る10月8日に一時製造を中止させて頂きました。

 農林水産省の通知を受けて業界3団体が取りまとめた10月3日発表の「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策」における決定事項に従い、パッケージ正面に警告マークを大きく入れることや、裏面の警告表示に「凍らせないように」という警告文の追記、また個包装にも警告マークを入れること、さらに業界3団体が取りまとめた事故防止強化策に加え、こんにゃく粉を減量した製品を製造する準備が整いましたので、下記のとおり製造販売を再開させていただくこととなりました。

 なお、形状や物性の改善策に関しましては、業界団体主宰の「こんにゃく入りゼリー物性等改善方策検討委員会」への参画や、関係機関の指導、助言等を踏まえ、検討して参ります。

 皆様にご心配とご迷惑をお掛けし誠に申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

 今後とも益々のご愛顧の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


株式会社マンナンライフ

代表取締役社長 永井 孝


 「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策について」(PDF:173KB)の概要は次のとおりである。

I.強化策の対象

 一口タイプのこんにゃくゼリーを対象とする。

 具体的には、ミニカップタイプのこんにゃくゼリーと袋物等の一口タイプのこんにゃくゼリーを対象とする。


II.表示の改善・強化

1 袋おもて面の警告内容の明確化及び警告マークの拡大

 消費者が分かりやすく、また、警告マークの警告内容が十分に伝わるようにするため、新たに大きな白抜きの四角スペースを設けて、「〜お願い〜 小さなお子様や高齢者の方は絶対に食べさせないで下さい。本品は弾力性があり、そしゃく力の弱い小さなお子様や高齢者はのどに詰まる恐れがあります。」という文章での警告表示を行う。また、警告マークについても従来より大きくする。


2 袋の裏面の警告表示等の改善

 消費者に分かりやすくするために、裏面の警告表示内の文字を大きくする。また、事故防止対策に万全を期すために、新たに、

 ・凍らせないこと

 ・召し上がり方についての注意、

を表示事項として追加する。


3 個包装の表示の改善

 袋の中の個々のミニカップのフタ部分にも、警告マーク(文章入り)又は「お子様や高齢者の方は食べさせないで下さい。」という表示を大きくはっきりと分かるように行う。(例えば、個包装のトップシールの3分の1程度を占める割合)


III 形状及び物理特性の改善

1 「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」の立ち上げ

 明らかに事故の発生リスクが下がることを科学的に説明できる改善策を見出すため、こんにゃくゼリー合同対策会議のメンバーに学識経験者、メーカーの研究者等の専門家を加えた「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」を立ち上げる。


2 企業における改善取組

 検討委員会での検討と並行して、ゼリーの形状及び物理特性について可能な改善に取組む。


IV 販売方法の改善

1 流通関係団体への協力の依頼

 3団体の連名で、小売業、卸売業の団体に、今回の事故防止強化策の内容についてお知らせするとともに、併せて、店頭において警告表示の掲示、子供向け菓子と一緒に販売しないなどの取組に、傘下企業の協力をお願いする。


2 各メーカーから流通事業者への協力の要請

 各メーカーからも、流通事業者に対して今回の事故防止強化策の内容を説明するとともに、併せて、店頭での取り扱いについて依頼する。


 「一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止強化策について」を読むと、全国こんにゃく協同組合連合会、全国菓子工業組合連合会、全日本菓子協会の関係3団体はミニカップ入りこんにゃくゼリー再発防止に向け、真摯な努力をしていることが伺える。今回は警告表示の強化と流通業者への協力要請が主体となっているが、「こんにゃくゼリー物性等改善方策検討委員会」を立ち上げ、根本的な改善策を検討することを表明している。


 窒息事故を予防するために - リハ医の独白で、こんにゃくゼリーについて言及した部分を引用し、本エントリーのまとめに替える。

 こんにゃくゼリーは弾性が強く、かたい。ミニカップから吸いこむという食べ方をするため咽頭に入りやすく、窒息事故を引き起こす。

 これまでも、「小さい子どもや高齢者が食べると危険」という表示をつけるなどの対策を業界はとってきたが、事故が続いている。こんにゃく「ゼリー」という通称に含まれている「ゼリー」という言葉が、安全な食べ物であるという誤認を招いている可能性もある。

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーが店頭から消えて約1ヶ月となる。こんにゃくゼリー規制論にネットはなぜ反発するか インターネット-最新ニュース:IT-PLUSに記載されているように、こんにゃくゼリー問題に関しては賛否両論が沸き起こっている。

 私の意見は次のとおりである。

 ミニカップ入りこんにゃくゼリーは、歴史がまだ浅いが、日本のこんにゃく文化に根づいたものであり、根強い愛好者がいる。ただし、弾性が強くかたいという物性、ミニカップ入りという形状、そして、ゼリーという誤認しやすい名称が窒息事故を誘発しており、安全性の点から見て未完成のものといえる。今後、長く愛される菓子類であり続けるためには、物性、形状、名称の変更を断行する時期になっている。少なくとも、ミニカップ入りという形状は捨て去るべきである。包装紙に包まれた和菓子のようなスタイルが生き残りの道となるのではないだろうか。

作者:zundamoon07

更新日:2008年11月30日 8時51分

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